それ行け、ぽっくん!!

ねーさんの家の前で。

ボクは少し緊張する。

チャイムを押す指が震えているよ。



やがて、家の中から出てきたのは…

ねーさん!!



「こんにちは!」

とびきりの笑顔を向けてみる。

ねーさんもあの優しそうな笑顔を向けてくれて…

ボク、倒れそう!!



「にーさん…、三木さんのお知り合いなんですよね?」

あ、しまった…

ついついにーさんって。

「はい、そうですよ」

また笑顔。

「楽しみです!
ボクも一緒の区域なんで、ヨロシクお願いします!!」

…しまった。

ヒカレタ…?

ついつい、いつもの癖が。

「こちらこそ、宜しくお願いします」

ねーさんは丁寧に頭を下げてくれる。

ついつい…

「にーさんの知り合いって何だかドキドキします。
にーさん、色々あって対人恐怖症な所があったから」

「対人恐怖症…?」





シマッター!!

言わなくていい事を言ってしまった…



にーさん、ごめん。