「あ…暑い」



真夏。

こんなに夏の暑さが過酷だとは思わなかった。

すぐに喉が渇いて、常に水分を取らないとどうにかなりそう…



「はい、僕。
いつもありがとうね」

玄関先に出ていたおばあちゃんがボクに冷たい缶ジュースを差し出してくれた。

「あ!ありがとうございます!!」

ボクは立ち上がって頭を下げた。

おばあちゃんは

「あ!ゴメンね。
男の子かと思ったわ」

そう言って本当に優しい笑顔をボクに向けてくれた。