「三木ー、何泣かしたんだ?」

ボクが泣いているのを見て、班長が飛んできた。

「すみません」

にーさんは悪くないのに班長に頭を下げた。

「あんまりキツイ事を言って泣かすなよ!」

いや、違うって言おうと思ったのに、

「すみません」

と、また謝るにーさん。



「に…にーさん、ごめん…」

後で謝ると

「こっちこそ、ごめんな。
こんな話」

でも、それは。

人を信じられない中であってもボクを信頼してくれているからこそ、なんだよね。

そう思うと、嬉しかった。