「『ワ』のほうが似合っている」

班長は目に涙を浮かべて笑いながら言った。

「あっ、そ…」

塩野さんは冷ややかな視線を班員に向けるとそのままスタスタと出ていってしまった。

慌ててボクはその後を追い掛ける。



どうしよう!!

ボクのせいで塩野さんが怒っちゃったよー



行き着いた所は

屋上の喫煙所だった。

上着も着ずに塩野さんはボーッとしながらタバコを吸っていた。