翌日。

ボクが出勤すると塩野さんは暇そうに椅子に座っていた。

「おはようございます」

挨拶すると塩野さんはチラッとボクを見て

「おはよ…」

眠そうに目を擦っていた。

区分口の郵便はすべて道順組立が終わっていて、ボクの分はすぐに出られるように用意されていた。

「じゃあ、積み方教えるからメット持ってきて準備して」

ボクは慌ててヘルメットを取りに行った。



やっぱり、この人といたら緊張する…