PM 9:30

「ただいま…聖美!」


電気がついていたから聖美はもういる

扉を開けて声をかけるとパタパタとスリッパの音を立て、出迎える

「かずくん!!」



月に一度だけくる妻 聖美

カレーの匂いを身体に纏わせ、俺に抱き着く


「聖美…会いたかったよ」
「かず…く…んっ!」


栗色のボブヘアー
猫のようなふわふわとした髪の毛を撫でながら


優しく ただいまのキスをする



可愛い妻
愛しい聖美がいながら


「かずくん…ちょっと…」

「聖美…今すぐほしい…」



俺はあや子を抱いた感覚を忘れようと

聖美を抱いた






あや子と俺は


法に背く行為



不倫