あれから私たち4人は一緒にいる事が多くなった。 周りからは華の4人組とも呼ばれてしまっている。


爽優side

岳くんはそう呼ばれて浮かれているが私は外見でしか評価されていないと思うと全く嬉しくない。 皆そう。 告白してきてくれる人は『私のどこがいいの?』と聞くと顔も可愛いし…と顔のことを言ったあと必ず皆詰まるんだ。 結局、顔しか見てない人なんて絶対付き合ってやらないから!と言葉を捨てて立ち去る。

確かに顔も大事だと思う。 でも顔がいいからって性格を見ないと後で痛い目を見る。
私が性格が悪いと言ってる訳じゃなくて少しは性格とかも見て欲しいものだ。

そんな私を知ってるのがみーちゃんと銀。
顔で判 評価されるのは銀もみーちゃんも一緒だ。だから2人とも共感してくれる。
可愛いって言われるのはほんとに嬉しい。
でもそれだけで騒がれてるのは嫌。
私はわがままなのだろうか…

そんなことを考えていると
担任の小澤先生が入ってきた。 小澤先生は生徒達からも好かれていてとても行事には熱血のある男の先生だ。

「今日の7限は体育祭の種目を決めるぞー」

「『いぇーい』」

「何に出るか考えておくように。以上」

といって先生はクラスから出ていった。


『爽優何出る〜?』
みーちゃんがすぐ聞いてきた。

『私どーしよ、、』

「爽優お前足速いんだからリレー出ろよ」

『銀は簡単に言うけどねぇー ほんとは去年だってやりたくなかったんだからー』

そう去年足が早いからっていうのが理由で勝手にメンバー表に書かれて出る羽目になった。

『そーゆー銀と岳出なよ! あんた達学年でもトップレベルに早いし? 何より2人が走ったら女子たちが喜んじゃうもんねっ』

「お前もそーゆーの嫌いだろ? 俺も嫌いなんだ」

「え銀でないのか? 俺出ようと思ってたけど」

『岳出るの!? 爽優どーするの?』

『みーちゃんも足速いしじゃあ4人で出る?』

「4人ならいーじゃんか! 爽優の意見俺賛成」

「岳が言うなら俺も出るよ」

『私も爽優出るなら出る!』

『決まり〜〜!7限の時皆で手あげようね!』


あっという間に7限になり…

「じゃあ今から決めるぞ〜皆考えたか?」

「『はーい』」

「じゃあムカデ競走出たい人〜」
…… どんどん決まっていき

「リレー出たい人〜」

「『はい!』」

「おぉ!積極的だな! 4人しかいないから4人で決まりだ!」

「『やったね』」

結局 爽優→クラス対抗リレー
美都→クラス対抗リレー
岳→ クラス対抗リレー、部活動対抗リレー
銀→クラス対抗リレー、 部活動対抗リレー
となった。

銀と岳は部活に入ってる為部活動対抗リレーにも出ることになったのだ。
クラス対抗は仲間だけど部活動対抗はサッカー部vsバスケ部で岳と銀が対決する。

今年の体育祭も見どころ満載!!!