この春から神野学園2年生となった私
山下 爽優(やました そゆ)

今は学校に向かってる途中で桜が満開の道を通ってる。 私が唯一癒される場所だ。 桜が満開だと嫌なことがあったり苦しくても挫けないで頑張ろう。 そう思えるからだ。

周りを見渡してると同じ制服を着て桜の写真を撮ってる男の人を見つけた。

『わっ!!!』
後ろから静かに近づいて肩を掴んだ

「ビクッ ビックリしたな、なんだ爽優か」
「お前は前から可愛く登場して来るとか出来ないのかよ」

思った通りの反応に笑いが止まらない私に可愛げのない言葉を言ってくる彼は

同じく神野学園2年の私の幼馴染である
足立 銀 (あだち ぎん)

ハーフのような顔立ちでくっきり二重、身長は高く足が長くて制服をとても上手に着こなしてる。サッカー部に入ってて学校では1番と言っていいほどのモテ男なんだ。 私はそんな彼にずーっと前から密かに想いを寄せている。

『銀、今日から新学期だねっ一緒に学校行こ』

「おう!」