寡黙なトキくんの甘い溺愛







相条さんと、そんな会話をして、数日が経った。

気が付けば、新オリの日は明日に迫っていた。



「はい、倉掛さん」

「……」

「倉掛さん?」



今は授業中。

後ろから回ってきた小テストを、俺の分を重ねて倉掛さんに渡そうと思ったんだけど……



「(もしかして、寝てる?)」



倉掛さんは机に突っ伏していないものの、体を見れば全体がユラユラと揺れていて……船をこいでいるのは一目瞭然だった。

隣の相条さんが気づいて「砂那」と名前を呼ぶも、全く起きる気配はない。

まさか小テストも、白紙だったりして……?

一抹の不安が残る中、大橋が「砂那ちゃん」と、肩を思い切り揺らした。

すると、それにはさすがに起きざるを得なかったのか、すごい速さで「はい!」と倉掛さんが返事をする。