寡黙なトキくんの甘い溺愛


私の提案にビックリした様子のしずかちゃん。彼女の言いたい事は分かる。

だって新オリは、もうすぐだもん……。



「絶対無理。間に合わないって。

委員長だからって、そこまでしなくていいんだからね?ただでさえ、無理に決められた役なんだし」

「そ、そうだけど~……ほら、手形も皆はやってくれるけど何か渋々な感じもあるじゃない?決まったことだからやる、みたいな」

「まあ……なくはない、かな」



私がいる手前、少しだけオブラートに包んでくれるしずかちゃん。その気遣いが嬉しい……。



「皆まだ入学したてで、ギクシャクしてるんだよね。もしハチマキがあれば……皆と一緒の物があれば、団結力が生まれると思うんだけどな」

「でも、そのハチマキを頭に巻いてドッチボールをするの?高校生が?」

「首にかけとくだけでもいいよ!危ないなら、腕に巻くだけでも」

「あ~なるほどね。女子はオシャレとか言って喜びそうだね」

「でしょでしょ!」



浮かれる私。だけど、しずかちゃんはやっぱり冷静だった。