「次は……同じ高校の制服で会お」
「……うんっ」
「じゃ……また」
「うん、またね……っ!」
「また」――また会った時は、同じ高校の制服を着て、同じ校舎で、同じ勉強を学ぶ。
私も、またあなたに会いたい。
私と同じ、地味な男の子。
だけど本当は、とても優しい、寡黙な子。
「(絶対絶対、受かりますように……っ)」
その日、人生で初めての恋をした。
初恋の人は、髪の毛がボサボサな、可愛らしい男の子――
◇
「なーんて、そんな初恋が実在したわけなんです」
「う、ウソでしょ……砂那に限って、そんな話はあるわけ、」
「私に限ってって、そんな失礼な……っ」
時は進み、今日は入学式。
私こと倉掛砂那(くらかけ さな)は無事に第一希望の高校に合格していて、今日、憧れの校門を、憧れの制服を着てくぐった。



