寡黙なトキくんの甘い溺愛


さっき私としずかちゃんが押した手形へ案内する。私の隣にまだ余白がある。良かった!



「ここ。実は隣の手形、私なんだ~」

「!……へぇ、そうなんだ」



少し驚いた顔をしたトキくん。自身の手を青く塗った後、余白部分に近づいて……


タンッ


その大きな手を、押し付けた。



「(隣の私の手と、全然大きさが違う……)」



改めて感じる。今のトキくんを――



「……どう?」

「うん、すごく綺麗についてる!」



不安そうに尋ねてくるトキくんが、少し可愛い。私は手形に近づいて「どれどれ~」と見つめた。

すると、気づいたことがある。



「トキくん、これ……」



トキくんの青の手形と、私の赤の手形。

その親指同士が重なって、触れあって……混ざった色になっていた。