寡黙なトキくんの甘い溺愛


「だから、みんなには――」

「(ドキドキ)」



壇上に立っても、トキくんに握られた手が熱くて……大橋くんのフォローどころじゃない……っ。



「(今日の私、どうしちゃったんだろう……なんでこんなにトキくんを意識しちゃうんだろう……)」



昨日、トキくんに言ったばかりなのに。

今のトキくんの事は友達だと思ってるから、大丈夫だからって――

なのに。



「(全然、大丈夫じゃない自分がいる……)」



顔を赤くして俯く私を、大橋くんがチラチラと気にしてくれているのも知らずに、クラスの話し合いは終わる。

私とトキくんが提案した案で、どうやら丸く収まりそうだった。







「倉掛さんのおかげだね、ありがとう!」

「や、こちらこそ、皆に話してくれてありがとう。私じゃとてもじゃないけど、説明できなかったよ」

「横に倉掛さんがいてくれたから、頑張って話せたんだよ!」

「(うーん、チャラい……っ)」