「俺も最初は何も思い浮かばなかったよ。

でも……倉掛さんと話してると色々思いついちゃって。

倉掛さんとこうしたいとか、あんなことやってみたいとか……」

「へ〜。え?私と?」

「――とかクラスの皆とかっ」

「あ、だ、だよね!」



すごい勢いで補足が入ってきた気がするのは、気のせいだったかな……?

トキくんを見ると、少しギクシャクしてるようにも見えるし、普通通りにも見える……。

やっぱり私の思い違いか。



「にしても大橋くん、人のことを学級委員に推薦しておいて自分はサボりってどういう事なのー」



そう。大橋くんは放課後一度も姿を見せることなかった。

カバンが席にあるから、絶対戻ってくると思ってたのにな。

するとトキくんが無言になる。大橋くんの席を一度チラリと見ただけで、あとは気にもしてない感じ。