「あ、ありがとう……っ」
「……ううん」
私もつられて赤くなり、二人の間にピンと張りつめた空気が流れる。
それが何だか我慢できなくて……。
一周回ってなんだかおかしくなってきて……思わず「ふふ」と笑ってしまった。
「……笑わないでよ」
「うん、ごめんね。なんかくすぐったくて……。
じゃあ、あのトキくん。相談があります」
「うん……なに?」
「あのね――」
正直に、新オリの出し物について相談した。すると話し合う内に、距離がだんだんと近くなる。
あーでもない、こーでもない……なんて意見を出し合いながら、私たちは長い時間話し合った。
まるで、受験の日から今日まで、話せなかった時間を埋めるように……。
時間を忘れ、日が暮れるまで話し合った。
そして――



