寡黙なトキくんの甘い溺愛


「で……それは?」

「あ、これは……」


トキくんは私が持っている紙をめざとく見つける。真っ白な紙。白紙。



「(わざわざ言うのもアレだし……どうしようかなぁ)」



悩んでいると、トキくんが「あのさ」と口を開く。



「きっと倉掛さんは大丈夫って言うんだろうけど……。

困ってるなら……俺を頼って欲しい」

「え?」

「助けたいんだ、倉掛さんを。

俺の力で助けられるなら……その……。

守ってあげたい」

「っ!」



え、今、トキくん……

なんかパワーワードが多すぎたけど、え、なに?

助けたいって、守ってあげたいって……

そう言ってくれたの?



「と、トキくん……?」

「俺じゃ頼りないけど……」



いつの間にかトキくんの体全体が私の方に向いていて、トキくんの様子がよく分かる。


今にも震え出しそうな握りこぶし。

真っ赤な耳。

少し眉間にシワが入っても、絵になるカッコイイ顔。


そんなトキくんの姿に感化されて、私の体もカッと熱を帯びる。