寡黙なトキくんの甘い溺愛



だけど――



グイッ



「!?」

「俺に何をしようと構わない。だけど倉掛さんを傷つけてみろ。その時は――

俺が絶対に許さない」



大橋の胸ぐらを掴んで、すぐに離す。

離す時に突き放すようにしたら、大橋はグラりと揺れて地面に片足を着いた。

色んな感情が混ざった目で、俺を見る大橋。そんな大橋を、俺も嫌悪の混じった感情で見た。



「……もう話すことは無い」

「ま、待てよ!」

「……なに」



大橋は、さっきとは違う余裕のない表情で俺を見た。



「倉掛さんはトキくんの事、何も思ってない感じだったのに……なんで倉掛さんなんだよ。

まさか、一目惚れって訳じゃないだろ?」

「……」