寡黙なトキくんの甘い溺愛



「……俺が?」

「そ。トキくんが」

「……理由は」

「この際だからハッキリ言うけどさ」



その時、大橋は初めて笑うのをやめて、両方の手をポケットに入れて、真顔で俺を見た。

その顔には、明らかな敵意が浮かんでいて……冷ややかな目だ。

そして大橋は「はぁ」と浅くため息をついた後に、面倒くさそうに口を開いた。



「俺ね、学校一のイケメンになりたいんだよね」

「……は?」

「中学の頃は間違いなく俺が一番のイケメンだった。高校でもそうかと思ってた、けど……トキくん。何でイメチェンしちゃったかなぁ。俺の計画が台無しだよ」

「計画って……」

「決まってるでしょ。

学校中の女子達を、俺でメロメロにさせることだよっ!!」

「……」