寡黙なトキくんの甘い溺愛


「……お前も苦労してんだな」

「苦労?女の子に見られて嫌な男なんているの?」

「俺は嫌だ……」

「マジ?ほんとに言ってる?」



その時だった。

3人の女子が、大橋と俺に駆け寄り「連絡先を教えてください」と言ってきた。

大橋は慣れた手つきでスマホを操作して「はい」と交換している。

俺も見つめられたけど……



「(フイ)」



顔を逸らした。

すると女子が残念そうな声を出す。俺の一番近くにいた女子なんかは、特にガッカリした顔をした。



「ごめんね〜コイツ人見知りで。俺でよければ連絡ちょーだいねー!待ってるからね〜」


語尾の全てにハートマークがついてそうな声のトーンで話す大橋。けれど女子はそれが嬉しいのか、笑顔で手を振りながら去っていく。