寡黙なトキくんの甘い溺愛



「え、あ……だ、大丈夫かな?」

「大丈夫。むしろ、俺は早く言いたい。砂那は俺だけのものだって――」

「っ!」



朝からトキくんの熱にやられてしまいそうで……思わずギュッと目を瞑った。すると、トキくんは「これだから砂那は」と呆れたように声を出した。そして、私の耳元で「いいの?」と囁く。



「昨日よりも激しいキス、しちゃうよ?」

「~っ!」



ダメです!と言おうとした、その時に、校門の近くが騒がしいことに気づいた。すると隣で「あれ、アオじゃん」としずかちゃんが涼しそうな声で言う。



「え、アオくん!?」

「しかもウチの制服着てるよ?まさか編入した?いや、まさかね~」

「さ、さすがにそれは……」



しずかちゃんと苦笑しあっていると、苦虫を嚙み潰したようなトキくんが「合ってるよ」と下駄箱を指さした。