寡黙なトキくんの甘い溺愛


すると、そんな私を見て、トキくんが笑った。少しだけ、クスッと。



「そういうところだよ」

「え……?」

「砂那の魅力。そういう頑張り屋なところ。泣けばいいのに、いじらしく耐えているところ。頑張ってるなぁって、感心する」

「が、んばり……や?私が?」

「うん。きっと砂那だけだよ。

勝手に委員長を決められても文句言わず、委員長の仕事を押し付けられても文句を言わず、更にはクラスの事を思って一人で倒れるまで頑張っちゃうところ。頑張り屋以外に、他に言い方がある?」



フッと笑ったトキくんに、目を奪われる。トキくんが、キラキラと輝いているように見えた。

あぁ、この人は、今ウソをついていない――本能で分かった。