もちろん、相条さんは傷ついたらしくて「分かってるわよ、自分が最低なことくらい」とはぁとため息をついた後に、近くにあった窓にドンと頭をよからせる。
「私、昔からそうなの。思ったことをついつい言っちゃう。言い過ぎちゃう。加減を知らないの。今まで、たくさんの人を傷つけて来た。砂那は優しいから、私の事を責めないけど……本当は、私とはもう友達でいたくないのかもしれない」
「ごめんねトキくん」と相条さんが続ける。
「トキくんが大橋の返事の事を聞いた時、きっと私から言われた言葉を思い出したんだと思う。偽善とか、そういうヒドイ言葉。だけど、トキくんにそう思われるのは嫌で、恥ずかしくて……思わず泣いちゃったんじゃないかな。あくまで推測だけど」
「そっか……」
なんとなく、繋がった。砂那は、俺が砂那を責めているように思えたんだな。「告白の返事をしないヒドイ女」とでも、俺が言うと思ったんだろうか……そんな事、絶対言いやしないのに……。



