寡黙なトキくんの甘い溺愛



「もういい?あいにく、私は男子の友情にウットリするほど暇じゃないんだけど」

「……ごめん」
「……すみません」



大橋と友情を確かめ合っていたなんて、今更ながら恥ずかしくなってきた。大橋も同じなのか、俺と近い距離にいたのに、今ではヒト二人分の距離を空けて離れて立っている。

相条さんは、そんな俺らを見て「砂那に何があったか分かったわ」と言った。だけど、眉間のシワは深くなるばかり。そして、苦い顔をして「タイミングが悪かったわね」と俺を一瞥した。



「今度は私が正直に話す番ね。トキくんと会う前に、砂那は私とご飯を食べていたんだけど……その時に大橋への告白の返事の話題になって……私、砂那を傷つけちゃったの」

「え、また俺?まさか俺って人気者?」



嬉しそうに言う大橋を見て、相条さんが「はぁ」とため息をついた。