「ラーメン食べた仲っていうんなら、そういう時こそ俺を頼ってよ!」
「!」
「もう友達でしょ、俺たち。ね?」
友達――大橋と……。変な感じがしたし、素直には頷きたくなかったが……でも、そうなのかもしれない。俺の方が、そう思っていたのかもしれない。友達だから、踏み込んでいいと、勘違いしてしまったのかもしれない。
例え友達だって、ラーメンと食べた仲だって、越えてはいけない垣根がある。砂那の事が、そうだ。
「大橋……悪かった。自分のことばかり考えてて……」
肩を落とす俺に、大橋は「素直なトキくんこわー」と、俺の肩から腕を放して、離れていった。その顔はいつもの笑みで、いつもの大橋だった。
「またラーメン行こうよ。もちろん、トキくんのおごりでね」
「……わかった」
ニッと笑う俺たち。俺たちの周りにいた女子達は「絵になるわねぇ」と口々に囁いている。会話の内容自体は聞こえていないから、ホッとする。
が……



