「色んな感情が混じって……ごめん。上手く説明できないかもしれない。だけど、砂那が大橋の事を本当はどう思ってたか知りたかったし、大橋へ早く返事をしてもらいたかった」
「それは……俺への同情で?どうせ振られるんだから早く結果を教えてやれって、そういう哀れみで?」
大橋は、今日と言う今日は笑わなかった。真剣に俺を見て、その瞳の奥にはメラメラと炎が燃えているようにも見える。怒りと言う炎。
「俺、慰めはいらないって言ったよね?」
「聞いた……けど、別にお前を慰めたくて……一思いに砂那への恋を終わらせてやるために、砂那にそう言ったんじゃない」
「……どういうこと?」
顔に青筋が入ったようにも見える大橋を、一瞥する。俺は別に大橋に同情しているわけじゃない。
そう、俺が砂那に告白の返事を促した理由は――別にある。



