授業が終わると、相条さんが「行くよ」と言って、俺と大橋の首根っこを掴んで廊下へ出た。
「え、え?」と訳の分かっていない大橋に、相条さんが「トキくん説明して。大橋にも私にも」と前を向いたまま、何があったかの詳細を求める。
「うん」――と暗く黙ると、意外なことに相条さんも声のトーンを低くした。そして、
「私も、何があったか話すから。正直に」
そう言って相条さんが申し訳なさそうに眉を下げたのが、後ろからチラリと見える。俺と会う前に、相条さんと会ってたのか?そう言えば、どうして砂那は、あんな所に……。
湧いて出てくる疑問に一旦は蓋をして、俺は何があったかを二人に話す。大橋の告白の件で首を突っ込んでしまった事、そして聞いた砂那が泣いてしまった事――全てを話すと、二人は苦い顔をして俺を見た。



