トキくんは一息さえも着く暇なく、一気に喋った。私はただ頷くしか出来なくて……トキくんの迫力に気圧された。一方もトキくんも、たくさん喋ったはいいものの、これから先をどうしたらいいのかを決めかねているようで……
「……」
「……」
二人して、顔を赤くしたまま黙ってしまった。
外では、サッカー部が思い切りボールを蹴る音が聞こえる。あんなに軽いサッカーボールは、蹴られると重たい音に変わるのはなぜなんだろう――と、あてもない事を考えたりした。
と同時に、トキくんの言葉を思い出したりもする。
独占欲だとか、大事な人だとか……トキくんが私の事をどう思っているか、充分すぎるくらい伝わった。驚きすぎて、信じられなくて……夢かなって、トキくん本人を目の前にして、そう思ってしまう。



