「私のこと、好き……?」
「っ!!!」
「(あ!)」
気づいたら、言葉にしてしまっていた。滑るように、私の口から気持ちが出てしまった。
ど、どうしよう……私が、そんなこと言っていいわけないのに……っ!
私と同じ気持ちがトキくんから返ってくるなんて、そんなこと、期待しちゃダメなのに……っ!
「(どうしよう、怖い……っ!)」
反射的に目を瞑った。自分が傷つくことが嫌で、トキくんから視線を逸らした。
だけど、真っ暗になった視界はずっと静寂で。トキくんの声も音も、何も感じなかった。
「(トキくん……?)」
不思議に思って目を開ける。すると、そこには、顔を真っ赤にしたトキくんがいて……。
まるで私と目が合うのを待ち構えていたように「砂那」と、赤面したまま私の名前を呼ぶ。



