寡黙なトキくんの甘い溺愛


「あれ?さっき雨が降りそうって……」



コテンと頭を倒してトキくんを見ると、トキくんは両手を口へ持っていき、隠す。すると途端に、トキくんの表情が見えなくなった。



「え、トキくん?どうしたの?」

「いや……砂那は、いつだって無防備だなって、そう思っただけ」

「無防備?わ、私が?」



「うん」と躊躇いもなく頷かれると、ちょっと心配になる。え、わ、私、そんなに脳天気なオーラ出てるのかな……!?

ワタワタする私の目の前で、トキくんが「仕草がいちいち可愛いんだよな……」と、未だ手で覆った口の中で呟いたのを、私は当然気づかない。



「あの、トキくん。もし私がまた脳天気な雰囲気だしてたら、その時は教えてね?」

「え、脳天気?」

「うん、自分じゃ分からなくて……お願いします……」



しばらく経っていたトキくんだったけど、私が引き下がらないのを見て「うん」と頷いてくれた。