「ねぇ砂那、なんかあの男こわーい」
「え、トキくん?トキくんは怖くないよ?」
砂那を抱きしめて、彼女の頭の上に顎を置くアオ。瞬間、俺の額に青筋が浮かぶ。なんだよ、あれ……砂那を顎置きに使うな。
どうにも黙っていられなかったから、俺は2人のそばに行く。隣で相条さんが「お、ついにケンカか?」と茶々を入れてきた。
「もー、しずかちゃん!変なこと言わないでよっ。トキくん?どうしたの?」
「……うん」
砂那の近くに行って、砂那を見つめる。その間も、アオは鋭い目で俺を睨んでいた。
でも、そんなのお構い無しだ。
「ねぇ、砂那」
「ん?」
頑張るって、新オリの時に決めた。砂那に振り向いてもらうために、アタックし続ける。そのために、俺は今日まで頑張ってきたんだから。
そして、砂那。
今までの俺の努力はね、
砂君が俺を好きになってくれて、初めて報われるんだよ――
グイッ



