寡黙なトキくんの甘い溺愛


「(……へぇ)」



正直、ビックリした。

今の大橋を見るに、全くウソをついていないのが分かる。言葉にも何の取り繕いもなかった。

さっきの言葉は、今の大橋の全てだ。

大橋は、砂那のことが本当に好きなのか――



「って、何語ってるんだろうな、俺。トキくんがあまりにも俺に予防線をはるから、本気だって事を伝えたくて、ベラベラ喋っちゃった。忘れて。ハズイから」

「……今更だろ」

「ちょっとトキくん~!」



広いプール。少しだけ水が貼られていてる。大橋が、わざとなのかザバザバと大きな音を立てて、俺に向かって走ってきている。

水しぶきがかかるのは嫌だな……。

「あのさ」と大橋に”止まってくれ”と祈りながら、話しかける。