「俺の告白ってさ、砂那ちゃんにきちんと告白って受け止められてると思う?」

「……なんで俺に聞くわけ」

「恋のライバルに相談したっていいだろ」

「……」



プール掃除の翌日――

案の定、一日で終わらなかった掃除は、今日も引き続き行われることになった。

運のいいことに、今日はサッカー部は休み。首根っこを摑まえて、俺は大橋とプールに来た。二人の手にはデッキブラシ。今から、プール掃除の底を掃除する。



「俺はねトキくん。今日はプール掃除を手伝おうと思ってたんだよ?何も、猫みたいに首根っこを掴まなくたって……ここにくるまで、すごく恥ずかしかったんだけど?」



ジト~と俺を見る大橋。

デッキブラシの柄に顎を乗せて、やる気が微塵も感じられないのに、どうやって今の言葉を信じろと……。