寡黙なトキくんの甘い溺愛



「私、勢いでハチマキしちゃったけど……でも、ほとんどトキくんがしてくれたようなもんだし、第一……みんなハチマキしてくれるかなって不安になって……」

「倉掛さん……」

「って、こんなこと言ったら一緒にハチマキ作ってくれたトキくんに失礼だよね、ごめんね……私、何言っちゃってるんだろう。ごめんねトキくん……なんか、いざとなったら急に、自信が無くなっちゃって……」


話すうちに、声も姿も、だんだんと小さくなっていく倉掛さん。背中が少しずつ曲がって、本当に小さくなっているように見えた。

だけど、俺はそれじゃ納得できない。頑張った倉掛さんを脇に置いて、俺が皆に渡すのは――間違ってる。