寡黙なトキくんの甘い溺愛







それからの私たちは――


ドリンクをテイクアウトして、今はトキくんに、家まで送って貰っている途中。


もちろん、繋いでいた手は、女子高生が見えなくなった瞬間に離した。どちらともなく、自然に。



「はぁ〜甘くて美味しいー」

「冷たいのもいいね」



私はイチゴ、トキくんは抹茶のジュースを持って、ポクポク歩く。



「今日は楽しかった!ありがとう、トキくん」

「いや、俺こそ」

「お礼って思ってたのに、私ばかり楽しい思いしちゃって……ごめんね?」

「ううん……倉掛さんが楽しかったなら、俺も嬉しい」

「……っ、うん!」



トキくんは寡黙なくせに、こういう感情をストレートに出してくる。

その素直さに未だ慣れなくて、ついつい顔が赤くなっちゃう。