寡黙なトキくんの甘い溺愛


外で待ってくれているトキくんに近づく。

だけど、その時。



「お兄さん〜一人ですか?」
「めっちゃカッコイイですね!」
「これから遊びません〜?」



美人な女子高校生に、ナンパされていた。



「……結構です」

「断り方もカッコイイ!」
「じゃあ連絡先だけどうですか?」
「空いてる日に遊びましょー!」



グイグイ来る女子たちに、トキくんの顔が少し歪む。

ど、どうしよう……困ってる、よね?

私が早くトキくんの元へ行けば、一緒に逃げることが出来るよね?

頭では分かっていた。

だけど――



「(あんな美人な人達に、私なんかが叶うわけない……っ)」



どうしても、トキくんを助ける一歩が出なかった。