寡黙なトキくんの甘い溺愛


「ど……どうかな?」



観念して、私は制服の上から服を合わせる。

するとトキくんは一瞬だけ目を大きく開いたかと思うと、スイッと顔を逸らした。

あからさまな反応をされると、さすがに傷つく……!



「に、似合わなかったよね、ごめん!」



急いで服を元の場所に戻す。だけど、その手はトキくんによって阻止された。



「戻さないで……。

それ、よく似合ってるから」

「へ?」

「……すごく、かわいい」

「っ!」



カーッと顔が熱くなる。それはトキくんも同じようで……二人して熱が出てるみたいに、顔を赤くしていた。

頭の中がグチャグチャになってきて、この場から逃げたくて……「じゃあお会計してくる!」とダッシュでその場を離れた。



「――です。ありがとうございました」



レジで支払いが終わっても、私の頭はのぼせたままで……。

どうしよう。どんな顔をして、トキくんに会えばいいのかな。