「〜っ!」
思い出しただけで、恥ずかしくなる……っ!
何で?トキくん……。
どうして私なんかにキスしたの?
「(なんて聞けないし……)」
そんな事を考えていると、トキくんが私の方を振り向いた。
整った顔が、夕日に照らされて眩しい……。
「トキくん?どうしたの?」
「隣……きて」
「並んで歩くってこと?」
「……嫌?」
「嫌っていうか……」
地味な私が、トキくんの隣を歩いていいのかな?周りの人が見たら、どう思うのかな……?
「(正直、怖い……)」
だけど怯む私に、トキくんは無言で私の手を掴んだ。そして「こっち」と言うと、あるお店に入っていく。



