寡黙なトキくんの甘い溺愛


言いながら、どんどん目に涙がたまってくる倉掛さん。

俺は荷物を机に置き、近くにあった椅子を出してベッドの横へ座った。



「しずかちゃんからは、無謀だからやめとけって言われたのに、内緒で作っちゃって……。

でも、もう明日なのに完成しそうにないの……。それが悲しくて……」

「倉掛さん……」

「だから、さっきトキくんが助けてくれた時、すごく安心して、嬉しくて……。

つい縋りついちゃった。ごめんね」



ごめんね――と弱々しく笑った時に、倉掛さんの目から涙が零れ落ちる。



「情けないよね、私……」



言いながら、また、泣きながら笑う倉掛さん。



「……っ」



そんな彼女を見たら、なぜだか堪らなくなって……気づけば俺は、倉掛さんの小さな体をギュッと抱きしめていた。