寡黙なトキくんの甘い溺愛


その時に、ふと見えた、黄色の紐。いや、あれは紐というよりは……



「もしかして……ハチマキ?」

「え!?」



事実を隠しきれないほどの驚いた顔が、布団からのぞいている。

なるほど、やっと納得がいった。



「倉掛さん一人だけで、クラス全員分のハチマキを作ってる?」

「う……トキくんには何もかもお見通しなんだね……」



言いながら、オズオズとポケットからハチマキを出す倉掛さん。

黄色のハチマキに、クラス名と名前が、綺麗に書かれてワッペンもアイロンで綺麗に張り付いている。



「すごい……これを、一人で?」

「皆にビックリしてほしくて……喜んでほしくて……でも、失敗しちゃった。時間がなくて……」