「資料室は……反対方向」
「え、なんで、」
「行きたいのは保健室……ごめん」
するとちょうど、保健室に到着する。
「え、え?」と困惑する倉掛さんを連れて、中へ入る。
ちょうど先生はいない。ベッドは……よし、誰も使ってないな。
「あの、トキくん、私なにがなんだか……」
「荷物は俺が持って行く。
倉掛さんは寝て。次の授業は自習だし……」
「え?で、でも、」
「いーから。ほら……行って」
倉掛さんから荷物を預かって、半ば強制的にベッドへ追いやる。
最初は若干抵抗していた倉掛さんも、やっぱり眠たいのか、だんだん素直になって、最後には大人しく布団の中へ潜った。



