日付が変わる頃、2人は店を出た。牧野は酔っている八尾を支えながら駅へと歩く。
 「八尾先生飲み過ぎですよ。」
 「んー…。」
 酔っているせいか、八尾の手が少し熱い。あと少しで駅に着くという時に、八尾が
「牧野先生、あっち行きたい。。」
そう言って八尾が指差したのは、明らかに人通りの少なそうな、裏路地だった。