「ジェシカ殿下のファン!?」
「そう。正確には、ボクとフリードのセットが好きなんだってさ」
ようやくアリスが帰国し、すっかり平和の戻った執務室。コーエンとジェシカとお茶を飲みながら、クララは呆気に取られていた。
「何でも、先の宴で大使が持ち帰ったボク達の絵姿が好みで、ずっと来訪の機会を狙ってたんだって。おかげで剣舞も披露する羽目になったし、結構大変だったよ」
アリスが二人を世話役に指名した理由――――事の真相に辿り着き、クララは脱力してしまう。
「だから殿下は、出迎えの場でも男装をしていらっしゃったんですね」
「うん。そういうオーダーだったからね。だから大丈夫。あの子に恋愛感情はないよ。もちろんフリードにも。暇さえあれば『クララに会いたい』って漏らしてたぐらいだから、安心して?」
揶揄するように微笑まれ、クララの頬が紅くなる。同時に、思わぬ形で自分の行動がバレてしまったコーエンは、照れくさそうに顔を背けた。
「それにしても、フリードは言葉足らずというか、不器用というか……クララを不安にさせるとは、まだまだ修行が足りないねぇ。ヨハネスの所に弟子入りでもして来たら?」
その瞬間、ピクリとコーエンの身体が跳ねた。眉間にグッと皺を寄せ、不機嫌そうに唇を尖らせる。
「そう。正確には、ボクとフリードのセットが好きなんだってさ」
ようやくアリスが帰国し、すっかり平和の戻った執務室。コーエンとジェシカとお茶を飲みながら、クララは呆気に取られていた。
「何でも、先の宴で大使が持ち帰ったボク達の絵姿が好みで、ずっと来訪の機会を狙ってたんだって。おかげで剣舞も披露する羽目になったし、結構大変だったよ」
アリスが二人を世話役に指名した理由――――事の真相に辿り着き、クララは脱力してしまう。
「だから殿下は、出迎えの場でも男装をしていらっしゃったんですね」
「うん。そういうオーダーだったからね。だから大丈夫。あの子に恋愛感情はないよ。もちろんフリードにも。暇さえあれば『クララに会いたい』って漏らしてたぐらいだから、安心して?」
揶揄するように微笑まれ、クララの頬が紅くなる。同時に、思わぬ形で自分の行動がバレてしまったコーエンは、照れくさそうに顔を背けた。
「それにしても、フリードは言葉足らずというか、不器用というか……クララを不安にさせるとは、まだまだ修行が足りないねぇ。ヨハネスの所に弟子入りでもして来たら?」
その瞬間、ピクリとコーエンの身体が跳ねた。眉間にグッと皺を寄せ、不機嫌そうに唇を尖らせる。



