「あくまで憶測ですけど、里の人たちは今回、王家が狩にいらっしゃると聞いて焦ったんでしょうね。近くの別の森から何頭か、狩猟の対象になる様なシカやウサギを連れてきたのだと思います」
「なるほど。それじゃ木の実は?」
「里の人が収穫したが、熊が食べたか――――そのどちらかかと」
正直この辺は自信が無いのだが、何も言わないのも気が引けるため、クララは自分の考えを伝えておく。こういう時、フリードもコーエンもクララのことを否定はせずに受け入れてくれるので、とても気が楽だ。
「すごいね、クララ。ボクと同じ考えだ」
「本当ですか?良かった……じゃぁ、コーエンが残ったのは、里の人たちに事情を聞くため?」
「そっちも正解。狩は王家と一部貴族の特権だからね。彼等が本当に狩猟行為をしていたとしたら、事情を聞かなければならない」
フリードは笑顔だが、実際はあまり宜しくない状況なのだろう。
彼等が狩猟を行った裏に、見逃せない重大な不正が隠れている可能性だってあるからだ。
(生活に困って狩を行っただけならまだ良い)
コーエンならばきっと、上手く理由をつけて見逃してくれるだろう。
けれどそこに、里の住人以外の思惑が隠れていたとしたら――――。
(考えるのはやめよう)
クララがここで気を揉んでも、事態は何も解決しない。だったら、楽しいことを考えた方がマシだ。
「あの……殿下」
「どうしたの、クララ?」
「少し、質問をしてもよろしいですか?」
「もちろん。答えられる範囲で答えるよ」
ニコニコと笑いながら、フリードはクララを見つめる。ちゃんと『答えられる範囲で』と但し書きを加えるあたりが、フリードらしい。
クララは咳ばらいを一つ、ドキドキしながら口を開いた。
「なるほど。それじゃ木の実は?」
「里の人が収穫したが、熊が食べたか――――そのどちらかかと」
正直この辺は自信が無いのだが、何も言わないのも気が引けるため、クララは自分の考えを伝えておく。こういう時、フリードもコーエンもクララのことを否定はせずに受け入れてくれるので、とても気が楽だ。
「すごいね、クララ。ボクと同じ考えだ」
「本当ですか?良かった……じゃぁ、コーエンが残ったのは、里の人たちに事情を聞くため?」
「そっちも正解。狩は王家と一部貴族の特権だからね。彼等が本当に狩猟行為をしていたとしたら、事情を聞かなければならない」
フリードは笑顔だが、実際はあまり宜しくない状況なのだろう。
彼等が狩猟を行った裏に、見逃せない重大な不正が隠れている可能性だってあるからだ。
(生活に困って狩を行っただけならまだ良い)
コーエンならばきっと、上手く理由をつけて見逃してくれるだろう。
けれどそこに、里の住人以外の思惑が隠れていたとしたら――――。
(考えるのはやめよう)
クララがここで気を揉んでも、事態は何も解決しない。だったら、楽しいことを考えた方がマシだ。
「あの……殿下」
「どうしたの、クララ?」
「少し、質問をしてもよろしいですか?」
「もちろん。答えられる範囲で答えるよ」
ニコニコと笑いながら、フリードはクララを見つめる。ちゃんと『答えられる範囲で』と但し書きを加えるあたりが、フリードらしい。
クララは咳ばらいを一つ、ドキドキしながら口を開いた。



