「森の中を実際に歩いてみて、熊にとっての食糧――――他の野生動物や木の実といったものが極端に少ないことに気づきました。だから熊は里に降りたんだと思います。人の育てた農作物を求めて」
説明しながら、クララは己の考えを整理していく。言葉にすることで、漠然としていた考えが形になっていくのが分かった。
「うん、ボクも同意見だ。さすが、クララだね」
フリードはそう言って、屈託のない笑みを浮かべる。どうやら及第点は貰えたらしい。
「でも、この話には続きがあって」
「……うん、話してみて」
「はい。――――野生動物が少ないことも、植物が実を付けていないことも、すごく不自然なんです。だって、ここ最近、この辺りで天候不良はなかったし、花や草はたくさん生い茂っていた。それなのに、木の実だけが綺麗に無くなっていて」
頭の中に情景を思い浮かべながら、クララは説明を続ける。
「食糧に困ったせいで野生動物が減った――――そういう見方もできるかもしれません。けれど、それにしては森にいた動物たちは大して飢えた様子も無かった」
本来、木の実を主食にする動物たちは、食糧が足りなくなれば痩せ細る。けれど、クララたちが見つけた動物たちは食べ物に困った様子もなく、体型も通常かそれ以上だった。
「それで思ったんです。元々あの森に住んでいた動物たちの多くは、里に住んでいる人間達に狩られていて、わたしたちの見た動物たちは、どこか別の場所から連れてこられたのではないか、と」
クララの言葉に、フリードはニヤリと口角を上げた。どうやらクララの読みは、大きくは外れていないらしい。心の中でほっとため息を吐く。
説明しながら、クララは己の考えを整理していく。言葉にすることで、漠然としていた考えが形になっていくのが分かった。
「うん、ボクも同意見だ。さすが、クララだね」
フリードはそう言って、屈託のない笑みを浮かべる。どうやら及第点は貰えたらしい。
「でも、この話には続きがあって」
「……うん、話してみて」
「はい。――――野生動物が少ないことも、植物が実を付けていないことも、すごく不自然なんです。だって、ここ最近、この辺りで天候不良はなかったし、花や草はたくさん生い茂っていた。それなのに、木の実だけが綺麗に無くなっていて」
頭の中に情景を思い浮かべながら、クララは説明を続ける。
「食糧に困ったせいで野生動物が減った――――そういう見方もできるかもしれません。けれど、それにしては森にいた動物たちは大して飢えた様子も無かった」
本来、木の実を主食にする動物たちは、食糧が足りなくなれば痩せ細る。けれど、クララたちが見つけた動物たちは食べ物に困った様子もなく、体型も通常かそれ以上だった。
「それで思ったんです。元々あの森に住んでいた動物たちの多くは、里に住んでいる人間達に狩られていて、わたしたちの見た動物たちは、どこか別の場所から連れてこられたのではないか、と」
クララの言葉に、フリードはニヤリと口角を上げた。どうやらクララの読みは、大きくは外れていないらしい。心の中でほっとため息を吐く。



