「クララ――――もう大丈夫だから」
頭をポンと叩かれたかと思えば、クララの目の前を通り過ぎていく複数の人影。
金色に靡く髪の毛に、青い瞳。
コーエンやフリードの付き人たちが、熊の周りを取り囲んでいた。
「良かった、間に合ったね」
そう口にしたのはフリードだった。
馬から滑るようにして降りながら、呆然と立ち尽くすクララの隣に立つ。
「殿下……」
「遅くなってごめんね。足跡や糞を辿って、熊がこの辺をうろついていることは分かってたんだけど、中々場所が掴めなくて」
まさかこちらに現れるとは、とため息を吐きながら、フリードは汗を拭う。
「物凄い咆哮が聞こえて、『もしかしたら』と思って急いで駆けつけたんだ。良かったよ、クララが無事で」
「でも、まだ熊はそこに!イゾーレが……コーエンが戦っていて」
「それも大丈夫。すぐに片が付くよ」
そう言ってフリードはゆっくりと前を向いた。
コーエン達は熊の注意をイゾーレから逸らすように動きながら、ゆっくりと熊へにじり寄っていく。熊はイゾーレから離れ、コーエン達を睨みつけながら喉を鳴らす。
そしてコーエンが剣を構え、熊へと向かっていったその時――――熊の頭上に何かが勢いよく堕ちてきた。
ドシンという大きな音。熊の背中で何かがキラリと光る。
次いで、コーエン達の剣が、熊を切りつけていった。
「的確に急所を狙え、バカ者!」
ドスの効いた怒号が響き渡り、クララは目を見張る。見れば、熊のすぐ至近距離にカールがいた。
頭をポンと叩かれたかと思えば、クララの目の前を通り過ぎていく複数の人影。
金色に靡く髪の毛に、青い瞳。
コーエンやフリードの付き人たちが、熊の周りを取り囲んでいた。
「良かった、間に合ったね」
そう口にしたのはフリードだった。
馬から滑るようにして降りながら、呆然と立ち尽くすクララの隣に立つ。
「殿下……」
「遅くなってごめんね。足跡や糞を辿って、熊がこの辺をうろついていることは分かってたんだけど、中々場所が掴めなくて」
まさかこちらに現れるとは、とため息を吐きながら、フリードは汗を拭う。
「物凄い咆哮が聞こえて、『もしかしたら』と思って急いで駆けつけたんだ。良かったよ、クララが無事で」
「でも、まだ熊はそこに!イゾーレが……コーエンが戦っていて」
「それも大丈夫。すぐに片が付くよ」
そう言ってフリードはゆっくりと前を向いた。
コーエン達は熊の注意をイゾーレから逸らすように動きながら、ゆっくりと熊へにじり寄っていく。熊はイゾーレから離れ、コーエン達を睨みつけながら喉を鳴らす。
そしてコーエンが剣を構え、熊へと向かっていったその時――――熊の頭上に何かが勢いよく堕ちてきた。
ドシンという大きな音。熊の背中で何かがキラリと光る。
次いで、コーエン達の剣が、熊を切りつけていった。
「的確に急所を狙え、バカ者!」
ドスの効いた怒号が響き渡り、クララは目を見張る。見れば、熊のすぐ至近距離にカールがいた。



