いきなりぎゅうっと抱きしめられた力は強く、ランスロットの温もりの中にはどこか柑橘のような匂いも混ざっていた。香水と思うには足りないし、彼が昨夜使った石鹸の匂いなのかもしれない。

「あっ、あのっ……」