これは彼女に知られれば失礼になるかもしれないけど、あまりにも沢山の物に溢れている魔女グウィネスの家の奥にあった小さな浴室は、私が想像していたより綺麗で清潔でほっと一安心した。

 来るまでに通り抜けてきた廊下などには、数えきれないくらいの古い書籍や良くわからない箱に入ったものなどが山積みされていて、本当に足の踏み場もないくらいだったから。どんな事になっているんだろうと不安を感じてしまったから。

 ここに案内をしてくれた後に、もう一度出て行ってすとんとした白いワンピースを貸してくれたグウィネスは、ぽつんと一人脱衣所で彼女を待っていた私に揶揄うようにして言った。