「いいぜ。掛かって来な」
「ナメられたものね」
「余裕ぶっこいてんじゃないわよ!」
「今すぐ消えるのは、てめぇの方だ!!」
美青ちゃんは地面を蹴ると飛び上がり、
くるりと一回転して、蹴り掛かる。
琉くんは両腕クロスで押し返すも頬が少し切れた。
「俺の顔に傷をつけたのは女ではてめぇが初めてだ」
「痛くも痒くもねぇがな」
美青ちゃんはふわりと地面に降り立ち、物凄い速さで距離を詰め、
琉くんに殴り掛かった。
琉くんは軽やかに避け、
トスッ。
美青ちゃんのみぞおちに拳を軽く当てる。
「かはっ…」
美青ちゃんは琉くんの前に崩れ落ちた。
「口程にもねぇな」
琉くんは後ろに回ると、美青ちゃんの髪を、ぐしゃりと右手で掴み、無理矢理立たせる。
「美青ちゃ…」
助けようとすると、
グイッ。
琉くんに左腕で抱き締められた。
「お前を傷つけたくねぇ」
「大人しくしてろ」
宙くん……。



