最強総長は姫を眠らせない。🌹


「いいぜ。掛かって来な」

「ナメられたものね」
「余裕ぶっこいてんじゃないわよ!」
「今すぐ消えるのは、てめぇの方だ!!」
 美青(みお)ちゃんは地面を蹴ると飛び上がり、

 くるりと一回転して、蹴り掛かる。

 (りゅう)くんは両腕クロスで押し返すも頬が少し切れた。

「俺の顔に傷をつけたのは女ではてめぇが初めてだ」
「痛くも痒くもねぇがな」

 美青(みお)ちゃんはふわりと地面に降り立ち、物凄い速さで距離を詰め、
 (りゅう)くんに殴り掛かった。

 (りゅう)くんは軽やかに避け、

 トスッ。
 美青(みお)ちゃんのみぞおちに拳を軽く当てる。

「かはっ…」
 美青(みお)ちゃんは(りゅう)くんの前に崩れ落ちた。

「口程にもねぇな」
 (りゅう)くんは後ろに回ると、美青(みお)ちゃんの髪を、ぐしゃりと右手で掴み、無理矢理立たせる。

美青(みお)ちゃ…」
 助けようとすると、

 グイッ。
 (りゅう)くんに左腕で抱き締められた。

「お前を傷つけたくねぇ」
「大人しくしてろ」

 (そら)くん……。