さっきまでの迷いが、まるで翼に変わって飛んでいく。
「っ…」
もう、泣かずにはいられない。
廊下から走ってくる足音が聞こえた。
宙くんはとっさに、
パサッ。
制服の上からパーカーを両肩にかけ、フードを被せる。
そして私の前に背中を向けて立つ。
廊下を2人の女子が駆けていく。
私は被せられたフードをぎゅっと右手で掴みながら号泣する。
黒沢から花城に戻った時、
また一人ぼっちに戻ったんだって絶望した。
だけど、
“お前は変わっていける、どこまでも”
宙くんが花城に光をくれた。
私、
宙くんと一緒に変わっていきたい。



