最強総長は姫を眠らせない。🌹


 さっきまでの迷いが、まるで翼に変わって飛んでいく。

「っ…」

 もう、泣かずにはいられない。

 廊下から走ってくる足音が聞こえた。

 (そら)くんはとっさに、

 パサッ。
 制服の上からパーカーを両肩にかけ、フードを被せる。
 そして私の前に背中を向けて立つ。

 廊下を2人の女子が駆けていく。

 私は被せられたフードをぎゅっと右手で掴みながら号泣する。

 黒沢(くろさわ)から花城(はなしろ)に戻った時、
 また一人ぼっちに戻ったんだって絶望した。
 だけど、

 “お前は変わっていける、どこまでも”

 (そら)くんが花城(はなしろ)に光をくれた。

 私、
 (そら)くんと一緒に変わっていきたい。