空き教室のカーテンが、まるで翼のように、ふわっと上がったかのように見えた。 宙(そら)くんは元義理の兄で、 昼間はイケメン高校生、 夜は総長で。 血の繋がりもなくて、 私はただの地味な女の子で。 宙(そら)くんのことは、ずっとずっと好きだけど、 それは義理の兄としてなのか、 恋なのかさえ、よく分からなかったのに。 世界が違いすぎるって、分かってるのに。 ぎゅっと右手でネックレスを握り締める。 好きがあふれて、もう、無理だ。